本を通して学びの旅へ
― 不二聖心文庫への招待 ―
不二聖心女子学院では、AmazonのKDPを活用した出版活動に取り組み、2026年4月現在で4冊の「不二聖心文庫」を刊行しています。これらの本は、生徒や教員の学びの成果を形にしたものであり、一冊一冊が読む人を「学びの旅」へと誘います。

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学びの旅 ~里山から北海道へ~

2024年、東京ドームが15個入る広さの不二聖心女子学院の21万坪のフィールドを舞台として、「みんな集まれ!学校がフィールドプロジェクト」がスタートした、その一環として、校内の学校林を伐採して新たに作る里山のデザインを考える「里山デザインコンテスト」が行われ、最優秀賞を受賞した2チームは、第136回日本森林学会大会の高校生ポスター発表に参加することになった。学会発表にふさわしいポスターを作るのは容易なことではなかったが、東京農業大学の橘隆一先生のご指導のもとに努力を重ねたことでポスターの内容は大きく変化していき、大会では特別賞を受賞することができた。ポスター発表に参加した生徒たちがたどっ...

第1号
『学びの旅 里山から北海道へ』
作者:近藤由野・劉昡彤(不二聖心女子学院 高校生)
2024年、本校の広大なフィールド(東京ドーム約15個分)を舞台に、「みんな集まれ!学校がフィールドプロジェクト」がスタートしました。その一環として、校内の学校林を活用し、新たな里山のあり方を考える「里山デザインコンテスト」が実施されました。
各クラスで最優秀賞を受賞した2チームは、第136回日本森林学会大会の高校生ポスター発表に出場しました。東京農業大学の橘隆一先生のご指導のもと試行錯誤を重ねた結果、大会では特別賞を受賞することができました。
この経験は、生徒たちにとって研究のあり方と学ぶことの喜びを実感する「学びの旅」となりました。本書は、そのかけがえのない過程を丁寧に記録した一冊です。
この本のポイント
1
フィールドプロジェクト
東京ドーム約15個分の広大な校内フィールドを舞台にした、実践的な学びの挑戦。
2
学会発表・特別賞受賞
第136回日本森林学会大会で、高校生ならではの視点が専門家に認められた瞬間。
3
里山デザインの未来
校内学校林を活用し、現代の里山のあり方を生徒自身がデザインした記録。

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伊豆國ささらキリシタンの殉教

2024年、静岡県伊豆の国市で新たに公開された一枚の古文書が、400年前に生きた一人の「ささら説経師」の人生を現代に甦らせた。元禄三年に韮山代官・江川太郎左衛門が記した『切支丹類族死失帳』には、被差別民でありキリシタンでもあった久右衛門と、その家族の生と死が克明に記されていた。 久右衛門は、門前や辻で「ささら」を鳴らしながら物語を語る漂泊芸能民であった。同時に、徳川幕府による激しい禁教令の中で、密かに信仰を守り続けたキリシタンでもあった。娘には「マリ」と名付け、説経節『さんせう太夫』の受難と救済の物語に、自らの信仰と迫害の現実を重ねて生きた。 しかし1643年、密告によって捕らえられ、江...

第2号
『伊豆國ささらキリシタンの殉教』
作者:渡辺憲二(彫刻家・不二聖心女子学院美術講師)
400年前の声を、現代に
2024年、静岡県伊豆の国市で新たに公開された一枚の古文書が、400年前に生きた「ささら説経師」の人生を現代に甦らせました。元禄三年に韮山代官・江川太郎左衛門が記した『切支丹類族死失帳』には、被差別民でありキリシタンでもあった久右衛門とその家族の生と死が克明に記されています。
久右衛門は、「ささら」を鳴らしながら物語を語る漂泊の芸能民でした。同時に、徳川幕府の禁教令のもとで密かに信仰を守り続けたキリシタンでもありました。娘には「マリ」と名付け、説経節『さんせう太夫』の受難と救済の物語に、自らの信仰と人生を重ねて生きていました。
歴史の闇から掘り起こす
しかし1643年、密告によって捕らえられ、江戸の牢で命を落とします。遺された家族もまた、貧困や差別、病や災害の中で翻弄され、一族はやがて歴史の闇に消えていきました。
本書は、宣教師の記録や宗門資料、説経芸能の分析を手がかりに、この一族の運命を丁寧に復元していきます。信仰と芸能、差別と慈悲、殉教と救済が交差する、名もなき民衆のかけがえのない歴史――400年の沈黙の底から掘り起こされた、深く胸を打つ生命の記録です。
「娘には『マリ』と名付け、受難と救済の物語に、自らの信仰と人生を重ねて生きていた。」
古文書の発見
新たに公開された古文書が、埋もれていた一族の歴史を現代に甦らせました。
芸能と信仰の交差
漂泊の芸能民として生きながら、禁じられた信仰を胸に抱き続けた久右衛門の生涯。
学術的な復元
宣教師記録・宗門資料・芸能分析を組み合わせ、名もなき民衆の歴史を丁寧に描き出します。

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ラジオでブックトーク: ~本から広がる学びの世界~

御殿場のFM局「富士山GoGoエフエム」のコーナー「ラジオDEブックトーク」で紹介した内容から、20回分を精選して一冊にまとめました。 戦争、自然、文学、歴史、科学、人生――幅広い主題の本を手がかりに、「読む前と読んだ後では同じ自分ではいられない」読書の力を静かに語りかけます。アメリカ軍の兵士が本の力に救われたことへの感謝を綴った手紙も収録。 本が人を支え、学びを広げることを伝える一冊です。

第3号
『ラジオでブックトーク』
作者:蒔苗(不二聖心女子学院校長)
御殿場のFM局「富士山GoGoエフエム」のコーナー「ラジオDEブックトーク」で紹介した内容から、20回分を精選し、一冊にまとめました。戦争、自然、文学、歴史、科学、人生――幅広い主題の本を手がかりに、「読む前と読んだ後では同じ自分ではいられない」という読書の力を静かに語りかけます。
また、アメリカ軍兵士が本に救われたことへの感謝を綴った手紙も収録されています。本が人を支え、学びを広げていく力を伝える一冊です。
「読む前と読んだ後では、同じ自分ではいられない」――本書が静かに語りかける、読書の根源的な力。
📻 ラジオ発
FM「富士山GoGoエフエム」での放送から厳選した20回分のブックトークを収録。
📚 幅広いテーマ
戦争・自然・文学・歴史・科学・人生と、多彩な主題の本を通じて読書の意義を探ります。
✉️ 感謝の手紙
本に救われたアメリカ軍兵士から届いた、本の力を証言する感動の手紙を特別収録。

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学びの旅2 ~ジョスリン・ベルから広がる世界~

本書『学びの旅2 ~ジョスリン・ベルから広がる世界~』は、パルサーの発見者である天体物理学者ジョスリン・ベルの生涯を軸に、「学び」とは何かを問い直す一冊である。性別による制約が強い時代にあっても、彼女は強い好奇心と粘り強さで研究を続け、未知の天体パルサーの発見という偉業を成し遂げた。しかし、その功績がノーベル賞に反映されなかった事実は、科学における評価やジェンダーの問題を浮き彫りにする。本書はその背景にも光を当て、彼女の誠実で謙虚な生き方を描き出している。 さらに、VISの映像作品『Pulsars: A Tale of Cosmic Clocks』を通して、宇宙への驚きが理解へと深まる過...

第4号
『学びの旅2 ~ジョスリン・ベルから広がる世界~』
作者:上條里沙子・近藤由野・申樹理・永井美夢・井野上蓮美・菅原彩花・長谷川結菜(不二聖心女子学院 高校生)
一人の科学者が開く、問いの宇宙
本書は、パルサーの発見者として知られる天体物理学者ジョスリン・ベルの生涯を軸に、「学び」とは何かを問い直す一冊です。性別による制約が強かった時代においても、彼女は強い好奇心と粘り強さによって研究を続け、未知の天体であるパルサーの発見という偉業を成し遂げました。
しかし、その功績がノーベル賞に反映されなかった事実は、科学における評価やジェンダーの問題を浮き彫りにしています。本書はその背景にも光を当てながら、彼女の誠実で謙虚な生き方を描き出しています。
VISの映像作品『Pulsars: A Tale of Cosmic Clocks』を通して宇宙への驚きが理解へと深まる過程を紹介し、奨学金支援や研究者へのインタビュー、卒業生の寄稿を通じて「学び」が社会へと広がる力を具体的に描いています。読者に、自らの問いを大切にし、新たな一歩を踏み出す勇気を与える一冊です。
ジョスリン・ベルの生涯
時代の壁を越え、好奇心と粘り強さでパルサーを発見した女性科学者の軌跡を丁寧に辿ります。
ジェンダーと科学の問い
ノーベル賞が反映しなかった功績――科学界における評価とジェンダーの問題に正面から向き合います。
学びが社会へ広がる
奨学金支援・研究者インタビュー・卒業生寄稿を通じ、個人の学びが社会全体へ波及する姿を描きます。
「自らの問いを大切にし、新たな一歩を踏み出す勇気を与える一冊です。」